まだ早いと思っていませんか?30代・40代から考える“遺言”の話

「遺言は年配の人が書くもの」と思っていませんか?
実は近年、30代・40代で“自分の想いを整理するため”に遺言を書く人が増えています。
この記事では、遺言を書くタイミングやその効果をわかりやすく解説します。

遺言は「終活」ではなく「今を安心して生きるためのもの」

「遺言なんて、もっと年をとってからでいい」
そう思う方は多いかもしれません。

でも実際には、30代・40代のうちに遺言を考える人が少しずつ増えています。 きっかけは、結婚・出産・転職・住宅購入・親の介護など。 人生の節目を迎える中で、
「もしものとき、家族に迷惑をかけたくない」と考える方が増えているのです。

遺言は“死後の準備”ではなく、これからの人生を安心して過ごすための準備。 将来を考えることは、今を大切に生きることにつながります。

どんなときに遺言を書いておくといいの?

財産の行き先を自分で決めておきたいとき

預貯金・不動産・生命保険など、財産を「誰に」「どのように」残したいかを明確にしておくことで、相続のトラブルを防げます。

家族や親族との関係を整理したいとき

兄弟間で不公平感が生じないように配慮したり、親族以外の人に感謝を形で伝えたりすることも可能です。

パートナーや子どもの将来を守りたいとき

法的に相続人でないパートナーや内縁関係の相手へ財産を残すことも、遺言があれば可能です。 また、子どもの生活を支えるための方針を書き残すこともできます。

ペットや友人への思いを残したいとき

「この人にペットの世話をお願いしたい」「お世話になった友人に感謝を伝えたい」など、遺言は“人の想い”を伝える手段でもあります。

遺言を書くことで得られる3つの効果

① 相続トラブルを防ぐ

遺言があるだけで、相続人同士の話し合いがスムーズに進みます。 「誰がどの財産を受け継ぐか」が明確になれば、無用な争いを防げます。

② 遺された人の手続きが楽になる

銀行の口座凍結や不動産の名義変更も、遺言書があるかどうかで大きく変わります。 手続きの時間と負担を軽減できます。

③ 自分の気持ちを整理できる

遺言を書く過程で、「自分にとって大切なもの」が見えてくることがあります。 感謝の言葉や思い出を言葉にしておくことは、心の整理にもつながります。

遺言は何度でも書き直せる

一度書いたら終わりではなく、何度でも作り直すことができます。 家族構成や財産、価値観が変わったときには、いつでも見直せます。 まずは「今の気持ち」を形にしてみましょう。

遺言の作り方と注意点

自筆証書遺言

すべて自分の手で書く形式です。 費用がかからず気軽に始められますが、形式を誤ると無効になることも。 専門家に確認しながら作成するのが安心です。

公正証書遺言

公証人が内容を確認しながら作成する方式です。 法的に確実で、改ざんや紛失のリスクが少ないのが特徴です。

まとめ:遺言は「未来への安心」をつくるもの

遺言は、財産のためだけの書類ではありません。 それは「自分の想いを伝え、未来への安心をつくるためのもの」です。

30代・40代の今だからこそ、 自分の人生や家族を見つめ直すきっかけになります。 「いつか」ではなく「今」、少しだけ考えてみませんか?

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代表挨拶

行政書士 糸賀政貴

 当事務所では、相続・遺言関連業務農地の手続きお墓の相談など、生活に関連した法的なお悩みをサポートしています。
 法律手続きは複雑で負担を感じやすいものですが、分かりやすく丁寧に対応し、安心して進められるようお手伝いいたします。お困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

略歴
・島根大学法文学部法経学科を卒業。
・裁判所事務官として鳥取地方裁判所に勤務。
・幼稚園教諭や放課後等デイサービス支援員を経験した後、行政書士として活動中。